25センチのパン粉と宇宙

2016.01.24 (Sun)




バイト先で
「まかない」として焼かれるパンは
ピザ生地の残り。
先日、このパンの残りを
冷凍してから
おろし金で削ったら
とても粒子が細かく、柔らかく、
サラサラのパン粉になった。

今日の雪は、
サラサラと渇いていて融けない。
まさにあのパン粉。

庭に定規を差し込んだら
25センチあった。





積もった雪が
風に煽られて
あたりを白く煙らせる。

青森県に体験ツアーがあると聞いたことがある。
これってあの、
「地吹雪」なんだろうか。





今夜の
外の温度計はマイナス6度を示している。

たまに、
タイヤチェーンを巻いた車の
ボコボコもこもこという音が
通り過ぎる。
そして、とても静かになる。

閑かすぎると、
私の耳に沈黙の音がする。
「しーん」とか「キーン」とか。

聴こえない音なのだから
擬音でなく擬態としての
変な表現だが
ようするに規模の大きな沈黙の気配なのだ。

冷たい空気の中
落ちてくる雪が
世界中の音を吸い込んでしまう。

宇宙のような沈黙の気配。
(ただし、私は宇宙に行ったことはない。)

そして、とても残念なことだが、
サラサラのパン粉も
今夜のうちに
固い氷の塊や
「つらら」に変わってしまうんだろう。






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