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神縁の日

2017.12.01 (Fri)



友人に誘われるまま
出雲へ向かった。





「神迎祭」

それは、旧暦の10月10日。
出雲の国の神在月の始まりの前夜、
稲佐の浜という場所に
全国から八百万の神々が降り立ち、
それを迎えて出雲大社へご案内するという儀式だ。







大国主命が国譲りの協議をした、とか
岩にロープをくくって国を引いた、とか
まさにスケールの大きな神話の中の領土問題の舞台
ここ、稲佐の浜である。






その日はとにかく温かい晴天の小春日和。
外国人は「GOD WETHER」と呼ぶらしい。
神がかり的な陽気だったといえなくもない。

ダルマ夕陽が沈んだ後に訪れた
凪の美しさに心洗われる思いで
儀式までの時間を過ごした。







海岸に発動機で灯された明るいライトを頼りに
一万人近い人々が続々と集まってくる。
入り口で授かった「神迎御幣」を手に
海岸に張られた二本のロープの外側に陣取って
その時を待つ。



yuri2.jpg



波打ち際に注連縄と紙垂
そしてかがり火。
午後7時、
儀式開始の静かなアナウンスとともに
灯されていた発動機のライトが一斉に落とされた。
―暗転―

闇ではない。
私たちの前に自分の影があった。
後方を見上げると天頂に、
凛と立つ上弦の月。
そして満天の星。
一瞬の人々のざわめきと
訪れた静寂。

波の音だけが静かに繰り返し押し寄せて
私の緊張感を演出する。
そして始まる神秘的な祝詞の声。

近づいてくる。
何かがやってくる。
そう感じるという以外に説明の言葉が無い。
不思議な空気。

息を正した一万人の静寂の中を
白装束の神官たちが神々を誘っていった。


uranai.jpg


翌朝、
神在祭の初日。出雲大社を参詣。

神縁を結んだ特別な旅だった。











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