方丈記

2013.01.12 (Sat)










   行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
   よどみに浮ぶうたかたは、
   かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。








   いはむや所により、身のほどにしたがひて、
   心をなやますこと、あげてかぞふべからず。








糺の森の隅の一神官の子として

生を受けた鴨長明は

八咫烏(やたがらす)にも 雷(いかづち)にも

なれるはずはなく

方丈(4畳半)の住まいで

仏門に身を賭すことになる。







たとえば

知恩院の補陀落池の鯉が

観音様に

想いを寄せていても








たとえば

鹿苑寺の池で

じっとたたずむ一羽の鷺が

いつの日か

鳳凰の代わりに自分がてっぺんに立つ日を

夢見ているとしても









たとえばこの私が

たまに早起きして

暁の空が

朱華色(はねずいろ)に染まった瞬間に出逢い

自分は生まれ変われかもしれないと

願ったとしても









   あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、
   たゞ水の泡にぞ似たりける。
   知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、
   いづかたへか去る。













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