十三夜

2013.01.25 (Fri)





会社を出た。



降りだした雪。


私の足元でまわっては 消えてゆく。


今夜は十三夜







ぼうっと灯る行燈のように

見えないけどそこにいる。

間違いなくそこにいる。



だから
寒いけれど
立ちどまってしまう。

だから
なんとなく
ひとりごちたくなる。



-お疲れさま-



お関さんのように
初恋の人は現れないけど

自分が決して不幸ではないことを
私は知ってる



今夜は雪の 十三夜


                 

    注釈:『お関さん』について
    
        『お関さん』とは、
        樋口一葉著作「十三夜」の主人公。

        自分の不幸な結婚生活に気付き始めたお関。
        ついに、離婚したい、と実家に相談に帰るが、
        家族にたしなめられてしまう。
        帰り道、人力車を呼んだところ、
        その車夫が お関の初恋の人だった。
        道々、破天荒で不幸のどん底のような
        その人の苦労話を聞いて、
        自分はまだ、「まし」なほうかも、と思う。
        それが月のきれいな、十三夜だった、
        という話。....だったと思う





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