初夏の匂い

2013.05.13 (Mon)







ビルの勝手口の


ドアを開けた瞬間、


あの匂いだ、と嬉しくなった。









暑かった日の夕暮れ。




蒼から群青色に変わるその帳のなかで


すこし俯きがちに微笑む


長いまつげのキミの


優しい目元のような月が


清らかな輝きを放っている。







そう。


これは、


田起しされたあとの土の匂い。


その田に水が張られた匂い。


初夏の夕方の匂い。








キミと見た


無数の光の乱舞。







そう、もうすぐ


蛍が飛ぶんだね。


















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