お礼

2013.06.04 (Tue)






「本を読み終えたら、会いに行きます。」





そんな連絡をいただいたのが

5月の下旬でしたね。



驚きと戸惑いと嬉しさが

入り混じった気持ちのまま

迎えたその日。





「この旅が 私の巡礼かもしれない」

と、あなたに言われた時、

あなたを失望させてしまうかもしれない....

事の重大さに気付いて、

余計な論評も読むまいと心に決め

あくまでも自然体でその日を迎えた自分を

少し後悔したものでした。




旅を終えての感想は

いかがでしたか?




もし

今回のあなたの旅が

期待はずれな巡礼の序章でおわっていたとしたら、

それは

間違いなく私のせいでもあるわけですが

でも、私は、

あなたとお会いできて

お話ができてうれしかった。

もっとお話をお聞きしたかった。

心から、そう思います。










これまで

本について、

幼稚な感想文を書いたことはあっても

人と

真剣に対話したことはありませんでした。




私にとって

「本を読む」という行為は

常に自己完結させるものでしたから。




こんなふうに

一人の作家の作品について

語り合う日が来るなんて思いもせず。




言葉の引き出しが

なかなか開かない私は

最初は

あなたの語りに心を傾けながら

稚拙な相槌ばかり打っていましたね。



でも少しずつ会話が進むにしたがって

確信し始めていました。




選んで使う単語は少し違うけれど

私たちは

同じ種類の何かを

こころの奥に隠し持っている人間なのだと。

(ご迷惑でしょうか)









私は

少し哲学的、もしくは宗教的で

人の深層心理を比喩した

言葉のどうどうめぐりが

好きなのだと思います。多分。




答えが

単純に欲しい訳じゃない。



簡単に出せる答えなら

最初から悩まない。



簡単に割り切れること、

取るべき行動が明確に見えている事には

悩みはありません。



ただ、

簡単に見えない答えを

求めて彷徨う過程が

好きなのです。



自分がそうだから

人の彷徨い揺れる心にも興味がありますが、

簡単に知ることはできませんし



自分を全部さらけ出して

あからさまに語りあう人間関係が

成立するとも

思っていません。




だから唯一、

私に解るように語り、

私の前で裸の自分を見せてくれ、

私との関係が壊れもしない、

それが

私にとっての本であり

悩める主人公の登場する小説です。




でも、

もしまた機会をいただけるなら、

素敵な本に出逢った時、

あなたの感想をお聴きしてみたい。

そう、

思っています。




手土産にいただいた本、

読むのが楽しみです。

わたしの心のどうどうめぐりに

付き合ってくれる本のような気がします。



次にお会いする時、

必ず自分の言葉で

感想をお伝えしたいと思います。





冷たい雨と

強い日差しが

代わる代わるやってきて

体力を奪おうとします。

ご主人さまともども

どうぞ ご自愛専一に。

(「釈迦に説法」ですね...)





遠路、お越しいただき、

本当にありがとうございました。

















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コメント
唐突なお願いにもかかわらずお付き合いいただきありがとうございました。私の巡礼はこれがはじめてのことです。そしてこれからも長くつづいていく予感がしています。
恭美さんの言葉はしっかり届きました。そして恭美さんの魂の率直な優しさがずっと私に寄り添ってくださっていることを感じながらお話していました。本の世界は宇宙のよう。またご一緒に彷徨してみたいものです。
クロニクル | 2013.06.08 18:12 | 編集
コメントありがとうございます。
本の宇宙に心拡げて浮遊し彷徨い
言葉や文章が腑に落ちてきた時の歓びが
あるから
やめられない、ですよね(*^^)v
くうかいのかあちゃん | 2013.06.09 20:26 | 編集
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