不老庵

2015.10.17 (Sat)







爽秋の一日

お気に入りの一冊とカメラを持って
入館料500円のMy図書館へ行ってきた





庭は
私の大好きな石と苔
それを彩る光と陰であふれ

舟に見立てて
川の上に突き出るように建てられた庵には
一年で一番さわやかに違いない風が
吹き渡っていた。

川の鏡に映る十六夜が影を揺らすという
天井の竹網代には
川霧が晴れたあとに現れた太陽の
ご褒美のようなクリスタルが
揺らめいている。





聴こえるのは
真下の本流と支流がぶつかる
瀬の音。
上流からの風で踊る木の葉の
擦れ合う音。


私は
川の真上に突き出た回廊の縁に座り
持ってきた本を開く。






どのくらいの水が流れ
葉が踊っただろうか。

突然
北関東の訛りが混じった
賑やかな声が近づいてきて
私の贅沢な静寂を破ってしまった。

靴を脱ぐのは面倒だから
上がらずにここに座っている、
と主張する
妙齢のご婦人方の脇でスニーカーを履き、
私は庭へ戻った。

せっかく
遠くここまで来たというのに。






北海道では「雪虫」が飛んだという。

でも
私の街では
まだ紅葉も色づいていない。

少し色づいたら、
また来よう。










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